豊食の国にいると食料問題は、ピンと来ないかもしれません。
地球温暖化対策にとって、カーボンニュートラル、ペーパレスと食料問題は大きな温暖化要素の一つです。
世界の穀物生産量は概ね年間26億5千万トンです。世界の人々が食べられる量はあるのです。しかし、食料は平等には行き届きません。それは、農家が事業者だからです。
経済的による理由
農業事業者の多くが営利目的の農業事業者です。世界に食料の販売や流通について管理する法律は、世界にほぼ無いといっていいぐらい農作物(食料)は自由に取引されます。(関税は別の障害です。)
購入者は競争の原理により、生産者から大量に農作物(食料)を定期的に購入する約束をすることで、生産者は生産計画を建て安く、余分な作物を余すことなく、農作物を購入者に販売できます。
強力な先進国通貨
先進国の通貨は途上国の通貨に比べその価値が高価で安定しています。生活物価の高い国に売れば、高い価値の通貨を手に入れることが出来、販売後のお金の価値の下落の不安が少なくなります。
生産者は、定期的に高値で商品を買ってくれる先進国に挙って商品を売りたがります。
つまり、途上国の弱い通貨で食料を取引した場合、為替相場により、通貨が値下がりしたように見えるケースがあります。それは許容できない事態になります、農業用機材や肥料が先進国から輸入されているからです。なら、先進国に売った方がビジネスとして正しいことになります。私も途上国出身者との農業研修で途上国の農家の話を聞き、それに気づきました。